第3分科会 コミュニケーション
英語活動を通してのコミュニケーション能力の育成
       〜すぐに使える学級づくりのための英語活動〜
         
倉敷市立中島小学校   萱嶋 淑美
 
1. 英語ゲームで育つコミュニケーション能力
 
2. 英語活動の第1時間目は何をする?
 
3. English through games
@ 友達づくりゲーム
・個人で
   ・ペアで
   ・グループで
   ・机で
competitive game(競争するゲーム)
A 会話ゲーム
 
B 英語圏の習慣・文化を知るゲーム
 
4. English through songs
 
5.  English through dances
 
6.  English Activities
   @Halloween
   AChristmas
BInterview in KIX
CEnglish Play “Peach Boy”
 
7.  知っておくと得する?
〜外国の人との交流会でのお役立ちアイテム〜
 
8.おわりに
 
第3分科会   コミュニケーション      
                             司会者   三村 雅人
 英語活動を通してのコミュニケーション能力の育成ということで倉敷市の中島小学校の萱嶋先生の発表が行なわれた。萱嶋先生は参加者がお互いに活動しながら理解を深めていくワークショップ形式の発表をされた。明るくはきはきとした先生の語り口と会話の巧みさに引き込まれ,あっという間に予定の時間が過ぎてしまったという感じがした。萱嶋先生はゲーム感覚をたくさん取り入れることにより子どもたちが楽しい雰囲気で英語に親しむことができる。そしてゲームという虚構の世界だからこそ,それまでの自分の殻を捨てることができると考えられている。また,英語は体を動かし五感をフルに使って身につけていくもの,英会話は対話者の人間関係から感情まで考慮する必要があるとも言われている。すぐに使える学級作りのための英語活動に重点を置かれた発表で,以下にそのいくつかを紹介したい。
1.英語活動の第1時間目は? 身近な英語からLet's Begin!!
  現在子どもたちのまわりにはたくさんの英語があふれている。その中にはもう日 本語の一部となってしまった言葉もある。そういった言葉を利用しない手はない。 What's the color of the lion? はそういった言葉を利用するいいゲームだ。
 <ゲームの手順>     
 @児童を4人ほど指名し,答える順番に並ばせる。
 A教師が児童ひとりずつに  What's the color of the lion?  と質問する。
 B児童は順番に好きな色を英語で答える。
 C最後の児童は好きな色は答えずにI don't know.と必ず答えるようにする。
たったこれだけのことだが,音楽をかけながらリズムに合わせてやるとおもしろい。アクションが入るとさらにおもしろい。また,最後のI don't know. がとても効果的で,「わからない」ということがすっと言えるようになる。子どもたちの中にある恥ずかしいという気持ちを取っていくことができる。もちろん上手くできてもできなくてもほめることが大切である。このほかにもHallo,Halloの歌に合わせてアイコンタクトしながらあいさつするゲームもとてもよかった。
2.友達づくりゲーム
 ・個人で     Bingo Game  や Traffic Signal Game
ビンゴゲームは数字を入れるだけでなく
果物の名前やスポーツの名前などをいれ
るとおもしろい。
 ・ペアで     Card Game  や Janken Game など
          カードゲームには五色英語かるたのよう
          なものもあるので利用すると楽しい。
 ・グループで   福笑い や 魔女の鼻など
 
 このほかにもたくさんのゲームの紹介や,修学旅行を利
用した関空でのインタビュー体験などの実践も発表された。
実践の中で萱嶋先生は子どもたちを常にBusy の状態でい
させること,そして英語で語りかけることが大切であると
言われた。ゲームや資料を活用しながらそれまでと違った
人間関係をつくることができると提案された。